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Bicycle

1970年代初頭の英チネリと 同時代の仏ジターヌのロードレーサーの 比較展示

Vintage Bicycle

ヴィンテージ
自転車展示
3ヶ月毎に入替え)

マスターの趣味です。

1970年代の自転車を時代背景や解説ともに

3ヶ月毎に展示します。

今回は1970年代初頭の伊チネリと

同時代の仏ジターヌのロードレーサーの

比較展示を行っています。

またクラシック自転車をモチーフにした

アートフレームの展示・販売もいたします。

2019年5月展示

1960年代初頭の伊チネリスーパーコルサとほぼ同時代の仏ジターヌのロードレーサーを展示。

同じロードレーサーでもイタリアとフランスで全く異なる考え方を感じてください。

 

・Gitane Tour de France/France(上段)

・Cinelli Super Corsa 1961/Italia(下段)

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2019年8月展示

ほぼ同サイズのトーエイランドナーを2台展示。

浦和工房から川口工房に移って何が変わって、何が変わらないのかを観てください。

 

・TOEI ランドナー 650-32B(上段)

 東叡社50周年記念モデル

 Owner :竹中裕二

 フレームNo.26038   14/50

 2005年製造

 

・TOEI ランドナー 650-32B(下段)

 フレームNo.22213

 1992年4月製造

2019年11月展示

パーツアッセンブルは2台ともほぼ同じカンパニョーロ。同じパーツなのに漂う雰囲気はまるで異なります。

これがフレームビルダーの腕の見せどころでしょうか。

 

・MASI Gran-Criterium/Italia(上段)

・TOEI Road-Racer/日本(下段)

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2020年2月展示

フランスに唯一現存する自転車工房アレックス・サンジェを紹介。古き良きフランス自転車の黄金時代のエスプリを楽しんでください。

 

・Alex Singer 700-25C/France(上段)

 Owner :千根昭彦

 フレームNo.3011

 

・Alex Singer 700-28C/France(下段)

 フレームNo.1780

2020年5月展示

DE ROSA Strada Record/Italia

1970年代後半のデローザです。創設者ウーゴ・デローザの手によって作られた正真正銘のデローザ。このハートマークに憧れたものです。

※今回から自転車展示は一台になりました。

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2020年8月展示

Extar Proton スポルティーフ

関西に単身赴任していた2015年3月に完成したスポルティーフ。ナニワ銀輪堂の中元さんから大阪東成区にある橋口製作所にお願いしたものです。

ロンシェンのラグを使ったところが最大の特徴。凝ったラグカットが素晴らしいです。パーツ類はオーソドックスなフルカンパ。

なかなか関東では見る機会が少ない関西ビルダーの作品を鑑賞して頂きます。

>いらっしゃ〜い!ナニワ銀輪堂

>エクタートロンのホームページへようこそ

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2020年11月展示

René Herse (ルネ・エルス)

11月からはフランスの宝石と云われる『ルネ・エルス』をご紹介します。この自転車は僕の所属するサイクリングクラブCR2Cのメンバーであり、ヴィンテージ自転車コレクターでもある竹中裕二氏がオーナー。

700Cのホイールを履いている事から日本的に言うとスポルティーフですが、当時はRandonneurだと思われます。

シリアルナンバーから1976年製と確認。海外から入手した車体を京都アイズバイシクルで調整・再塗装したそうです。

日本のランドナーのモデルになったと言われる伝説のエルスをご鑑賞ください。手描きのエルスロゴを始めとして見所満載です。

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2021年2月展示

Colnago Super/ Italy

(コルナゴ・スーパー)

永きに渡ってコルナゴの黄金時代を支えたColnagoSuper。

1970年代前半、初代エルネスト・コルナゴの手によるフレームです。

パイプはコロンバスSLのジルコ加工。大阪上村塗装でリペイントしました。

この時代ならではの精緻な刻印パーツも見どころです。

この状態で9.4kg。現代の自転車と比べると重いですがサイズの大きいクロモリですから上出来です。

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2021年6月展示

東叡社TOEI/ミニベロMini

お客さまからのリクエストもあり、イロモノ自転車を展示します。

オーダーテーマは『サンジェがミニベロ作ったら』

あり得ませんが、アレックスサンジェにこんなミニベロをオーダーしたかったという無理難題を東叡社にお願いしました。

ベースになっているのは故新田さんのサンジェ。カンパサンプレの組合せは新田オマージュのつもりです。

随所に特殊工作が施されていて高い完成度だと思っています。

設計段階では徳島のサイクリスト三谷さんのアドバイスを頂きました。先人や友人に感謝の一台です。

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2021年11月展示

Rossin Record/Road Racer

緊急事態宣言解除という事で、怠けていた自転車展示を再開。今回はイタリアのロードレーサーです。1941年生まれのマリオ・ロッシンは1968年にコルナゴに入社。チーフビルダーとして、エディーメルクスのアワーレコードマシンを製作しました。

1974年に自身の工房を設立。クロモリの魔術師と呼ばれ、数々の銘車を生み出したことで有名です。

この車体のロゴマークはスキー板で有名なロシニョール社からのクレームで変更されたロッシン中期のものですから、おそらくは1980年ごろに作られたものです。これでもかとロゴマークが刻印されたオリジナルパーツが当時のイタリアンレーサーの華やかさを教えてくれます。

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2022年3月展示

東叡社/デモンターブルランドナー

現在の東叡社の持つ特殊工作技術の粋を集結して作成した一台です。車体の分割は嘗てフランスでは夏のバカンス時、トランクに自転車を格納してリゾート地に向かうために開発された技術だとか。

その技術を再現できる工房は今のフランスにはありません。

遠い日本では輪行する為の自転車として独自に進化しました。

分割技術以外にも電装系の内蔵工作や変速系のワイヤー取り回しなど素晴らしい完成度で盛り込まれています。

じっくりとご覧ください。

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2022年5月展示

MASI 快走スポーツ車(マージクロノメトロ)

2017年にイタリアを訪れアルベルトマージさん、ビルダーのシモーネさんと直接打合せしてオーダーしたという車体。パーツ類は1950年代モノでアッセンブル。最新のロードレーサーフレームに完璧なクラシックパーツ。まさに羊の皮を被った狼です。フレームにはMASIの特許である穴開け加工が施してあり強度を確保。リムはギザッロの木製リム、ブレーキシューはコルク製、ハンドルグリップは水牛の角製だそうです。

 

オーナー:加茂太郎

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2022年6月限定公開

Legnano (レニアーノ)

Mod.Roma Olimpiade

(ローマ・オリンピック・モデル) 1964年

オーナー:山本晃義氏

(1964年に新車で入手されて以来の愛車)

 

■山本晃義氏

昭和11年生まれ(1936年)86歳

山王商会を拠点としていた港サイクリングクラブに所属し、ロードレースを中心に活躍。1960年4月のローマオリンピック選考会に出場するも選外となった。

(出場したのは大宮政志氏)

東京オリンピック開催の1964年に28歳で結婚。山王商会高橋長敏氏に勧められレニアーノを購入。

 

■自転車の概要

Legnanoは20世紀初頭から1960年代後半まで、イタリアの自転車競技史上最も輝かしい戦歴を有するメーカーかつレーシング・チームの一つでした。 イタリア自転車界の英雄•巨星として継がれている Alfredo Binda, Gino Bartali, Fausto Coppi いずれもが所属・乗車していた事がある稀有なブランドです。ただ、時代 の荒波には抗えず、1971年には自社生産廃止となり、その後しばらく外部委託生産で凌いでいましたが、1980年代に Bianchi(ビアンキ)に吸収されました。 それでも、名誉と栄光の歴史を背景にヴィンテージ自転車の世界においては未だに高い評価と強い人気を有しています。

 

Mod. Roma Olimpiadeは1960年のローマ・オリンピックを見据え、1957年の ミラノショーで発表されたレニアーノの最上級車種です。その前身は1933 年からラインアップされていた Tipo Roma で、 1932 年 Alfredo Binda がローマで 開催された世界選手権で3度目の優勝を飾ったことを記念して発売され、 Mod. Roma Campione del Mondo と称していた時間もありました。なお、当該モデル は1967年以降 Olimpiade Recordに名称が変更されました。

 

レニアーノの自転車の大きな特徴はフレームカラーのレニアーノ・グリーンです。この色の本国での正式呼称は"verde trasparente Legnano" といい、 1937年に新色として採用されて以来同社の伝統 色として長く使われていました。 現在でも塗料の調色レシピが残っています。 そして、もう一つの特徴がシートラグの前方下部 (前三角内側)に位置するシー トピン。他のメーカーや工房の自転車の場合、シートピンは通常シートラグ (フレームに直接台座がある場合とバンド止めの場合のいずれかにあることが殆どです。 古い Bianchi (ピアンキ) や幾つか他のメーカー製フレームではシートラグ前方上部にシートピンがある場合がありましたが、レニアーノと同じ 位置のものは皆無でした。

 

自転車の修復・復元担当および上記文責はKoma Vintage Bicycles

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2022年7月展示

COLNAGO REGAL ARABESQUE 

(コルナゴ リーガル アラベスク)

1986年製

コルナゴ創業30周年を記念して1984年に限定販売されたArabesque(アラベスク)は、1インチのパイプと装飾性豊かなアラベスク文様のラグが特徴で大変な話題になりました。今回の展示車体は1985年から公式カタログに掲載されたRegal Arabesqueです。アラベスクラグと主要3本チューブに剛性アップのための潰しを入れたモデル。使用パイプはコロンバスSL。カンパニョーロ社にて制作された「コルナゴ創業30周年記念スーパーレコードコンポ」を搭載。特徴としては、コンポの各所にソリッドゴールドによるコルナゴのシンボルのクローバーの象嵌と「エルネストコルナゴ」の刻印が施されています。

「Regal Arabesque」は2年ほどで販売終了。「Arabesque」は2016年に限定復刻版として仕様を変えて販売され、その後定期的に製作されています。

 

オーナー:萩原潔(キヨシアマンダ)

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2023年3月展示

東叡社/TOEI Camping

展示車が変わりました。久しぶりのガード付き自転車です。

東叡オリジナルのロッド型フロント変速機を使いたくてオーダーしました。ステムは東叡オリジナルではなくGBに穴あけ加工。サドルはブルプロのセレクトにしましたが硬くてお尻が負けてしまいます。

今月のトーエイオーナーズミーティングにはこの車体を持っていくつもりです。皆さんよろしくお願いします。

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Mod. Cronometro
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2023年6月展示

MASI Gran Criterium / Mod. Cronometro 

2016年、ミラノにあるVelodromo Vigorelliの工房を訪問したオーナーがアルベルト・マージ翁と現当主でビルダーのシモーネ・ドゥルビーノ氏と直接相談しオーダーした車体。完成以来、Eroica JapanやFMM等のライドイベントや日常での実走に供している。不安定な天候時でも気兼ねなく乗れるようにと専用フェンダーを装着。

チェーンステイの5つ穴スリット加工が施されたフレームの正式呼称はCronometro(クロノメトロ)。このモデル名の由来はエディ・メルクスが主にタイムトライアルで乗っていたことに拠るもので、当該仕様は剛性アップを狙いとしているとのこと。

メルクスは総合優勝を果たした1968年のジロ・デ・イタリアにおいて、今なお語り継がれる第12ステージの過酷な山岳コースで、当時チーム・メカニックだったアルベルト翁の勧めに従いクロノメトロ仕様車に乗り換え劣勢を挽回し逆転制覇している。なお、このチェーンステイに加えフロントフォークにもあるスリット工作については、MASI Milanoの新旧当主が各々特許又は意匠権を保有しており、他のメーカーや工房製フレームでは真似できない最大の特徴となっている。オーナーは加茂太郎氏。

1971 Colnago

2023年9月展示

1971 Colnago Super Eddy Merckx model / Team MOLTENI

史上最強のロードレーサーであるエディ・メルクスは最盛期だった1971年から1976年までチームモルテニに所属。

1971年にツールドフランスと世界選手権で優勝。1972年には自身2度目のダブルツール優勝(ツールドフランスとジロデイタリア)。1973年はジロデイタリア優勝。1974年には自身3度目のダブルツール優勝と輝かしい前人未到の記録を残した。この展示車は当時メルクスが使っていた車体と同じスペックで製造されたモルテニチームコーチであったジョルジオ・アルバーニ氏のためのもので、シリアルナンバーは01。エルネスト・コルナゴの指示のもとフレームを吹いたのは当時チーフビルダーだったロッシンです。

製造から50年を経て、この保存状態で現存する車体は世界でもこの一台だけと思われます。鉄人エディ・メルクスの強さが現れるロードレーサーをこの機会にご覧ください。(オーナー:上野修一さん)

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2024年1月展示

ALPS/アルプス・スーパーエース 24インチ

ツーリングは『アルプスの世界』です。

このスローガンに嘗ての自転車少年たちは胸をおどらせました。この車体は内神田のアルプスビルに出向き、結婚したばかりの昌子ママのためにオーダーしたモノです。

 

東叡社製のフレームでTOEI17935のシリアルが刻印され1985年7月に製造されたモノであると分かります。自らが自転車に没頭するための免罪符的な自転車の多くは実際には殆ど乗られる事なく時間だけが経過するケースが散見されます。この自転車もまた同じような歴史的背景があり、現在に至ります。今となっては大変貴重な24Bタイヤのアルプスランドナーです。

数々の乗り易い工夫が施されており、ALPS萩原さんのツーリングへの愛情を感じることが出来ます。店頭で観て頂けると嬉しいです。

Alex Singer/Sportif 1995

2024年3月展示

Alex Singer/Sportif 1995

フランスにあるサンジェのメゾンを訪問してオーダーしたというスポルティーフ。

 

今ではなかなかオーダーが難しくなったツークロメ(フルメッキ)が眩しいです。注目はサンジェ初期に見られるクランプ式のオリジナルステム。

 

オーナーのこだわりが伝わってきます。

サンジェ本104ページに掲載されている一台。

オーナー:橋爪康さん

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2024年7月展示

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ルネ・エルス1976年製ランドヌーズ

ルネ・エルスが亡くなった年の製造車体で、かろうじて先代エルスのエスプリが引き継がれている。

1972年くらいからトゥークローメ(フルメッキ)の車体が出現し、この時代の最上級モデルだったと思われる。

フランスのサイクリスト一家が3台オーダーしたうちの一台であり、現在は3台とも日本に存在しているというのも不思議な巡り合わせ。

エルスの手書きマークは当初は水色でしたが、年月の経過とともにだんだんと色が薄くなり現在はほとんど白になってきたとのこと。

 

オーナー : 賢賀雅紀さん

TOEI Gran Tourism 1983

2024年10月展示

TOEI Gran Tourism 1983/東叡社

9月まで展示したルネエルスと同じオーナー所有の一台。サイクリスト憧れのシクロ社の変速機『シクロランドナー』を搭載したグランツーリスモです。

 

シクロランドナーをどうしても使いたくて東叡社にオーダーされたとか。素晴らしい完成度の高さですが、最初に出来上がったVブラケットのイメージが異なり星野さんにお願いして再制作したとか。

軽合金製のロッド式変速機やテンションスプリングの内蔵等、見えない部分の見どころも満載。

 

年内展示の予定ですのでシクロランドナーにご興味のある方はこの機会にご来店ください。

オーナー : 賢賀雅紀さん

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